enuresis
夜尿症
夜尿は睡眠中に作られる尿量と、それを貯める膀胱の大きさのバランスが取れてないため起こります。
夜尿は年齢とともに改善しますが、個人差があるため、大きくなるまで続く人もいます。
幼稚園児は、一般的に治療対象になりませんが、小学生以上(特に高学年)は、本人の心理的負担を考えると治療をした方がよいでしょう。ただし、稀ですが、ホルモンや腎臓などの病気が原因のこともあるので、確認が必要です。
まず、夜尿の治療は生活指導を行います。
- 夜中に起さない
- 夕食後の水分を控える
- 塩分は控えめにする
- 尿を膀胱にためる練習をする
- 冷え性への対応
などを行います。
毎晩起こして排尿させると、夜間睡眠中の尿量を減らすホルモン(抗利尿ホルモン)の分泌が抑制され、尿量が多くなります。その上、自分で起きたわけではないので、夜尿の自立が遅れると言われています。
また、失敗した時に本人を責めても、自分の意思では尿量を減らせないし、膀胱の大きさも急には大きくならないので、「叱らず、あせらず」が肝心です。
治療には、飲み薬や抗利尿ホルモンの点鼻薬などがありますが、どの薬も薬を調節する期間、効果判定、副作用の有無の確認などが必要です。治療を開始しても完治するまでかなりの期間を要する場合もありますので、宿泊行事などの直前に焦って受診するのではなく、早めにかかりつけ医にご相談されることをお勧めします。